ねじれ帝国inblog THE SUPER BEST(サルベージできた分)その12 [ゲーム]

連続して駄菓子ばっかだったので・・・。

今回は2005年2月2日投稿の「センチメンタルグラフィティ」のお話。

気になる人は見ちゃって。

ののお~。




センチメンタルグラフィティのお話  [セガサターン]  

昔、阿蘇でおこなわれたとあるイベントにて、これまた某企業のマスコットキャラの着ぐるみを着てみんなに愛想ふりまくというバイトをしたことがあるのですが、いくら夏でも涼しい阿蘇とはいえ、12時間近くまで着ぐるみ装着しっぱなしではさすがに辛く、氷を袋に入れて着ぐるみの中に忍ばせていたのですが、何かの拍子でそれが破けてマスコットキャラの可愛らしいお口からゴロゴロと氷が出てくる様は、非常に前衛的なアートのようだったと、当時一緒に働いていた人に言われたことがあります。
あんな仕事、二度としません。
ののおです。

祭りの後っていうのは、いつでも寂しいモンです。
あんなに綺麗で美しかった花火も、打ち上がって花を咲かせた瞬間に、スーっと夜の闇の中に吸い込まれてしまいます。
その花火が本当に綺麗で、打ち終わった後もいつまでも印象に残っていたら、少しくらい寂しくても
思い出がその気持ちを癒してくれます。
しかしなかには前評判だけやたら高くて、さんざんっぱら期待させといていざ始まったらナニコレっていうお祭りもあります。
そんなお祭りは寂しさ以前に、記憶にも残りません。
お祭りっていうのは多分、その寂しいという情緒を味わうものだと思います。
後は引けども、また来年も行こうねっていう。
そんなことをののおはあるゲームを通して薄ぼんやりと考えたことがあります。
今日はそんな祭りのような、ある意味人々の記憶に残ってしまったというあのゲームをご紹介します。

「センチメンタルグラフィティ」。
いまさら説明するのもどうかと思いますが、このゲームは1998年にNECインターチャネルがサターン用としてリリースした恋愛シミュレーションです。
幼少の頃から転校を繰り返していた主人公のもとに「あなたに会いたい」と書かれた差出人不明の手紙が届いて、過去出会った12人の女の子の記憶をもとにその手紙を出した子に会いに行く為、
日本全国を旅する、というどこからどう切ってもありえない物語でして、このシナリオ考えた人はきっと(主に頭の)体調がすぐれなかったのでしょう。

そんな「センチ」ですが、ゲームの内容などに関しては、各ゲーム専門誌のレビューを読んでいただければ解る通り、お世辞にも良い出来だったとは言い難いものです。
そういったわけでこの「センチ」、当時のどこにでもある凡百のギャルゲーと捕らわれがちですが、
実は非常によく売れました。
その理由は、これまた説明不要かとも思いますが、このゲームが出るまでのメディアミックス展開の尋常じゃない力の入れ具合によるものです。
ラジオドラマや各キャラクターのCD,小説は当たり前、さらにはマスコットやキーチェーン、ポスタードリーム等、考えうる限りの関連商品を次々とリリースして、果てにはゲームがでる前に攻略本が出てしまうという始末。そういや「ファーストウィンドウ」なんてものもありました。
とにかくこれでもかっていうぐらいの物量作戦でもってゲームやる前からファンのサイフの中身を吸い取っていって、もしかしたらもうゲーム出なくてもいいんじゃないかと思わせる程の、いわばお祭り状態でした。

そんなまるで学園祭の前日のような気分でも、運命の日はやって来ます。
ファンはみんな買いました。
しかしののおのようなハタから状況を見て、面白半分で購入した者をのぞいて、濃いファン層はゲームの発売以来、「センチ」について頑なに口を開こうとしませんでした。
まぁその辺、色んな人がいるでしょうから一概には言えませんが、少なくともののおの周りの人間に限ってはそんな感じでした。
どこか醒めてるんです。
今にして思うと、もしかしたらこの人達ははじめから解っていたのかもしれません。
この「センチメンタルグラフィティ」というのが、「お祭り」であったということを。
あの異様な熱気に触れていたかったのかもしれない、本当はゲーム自体どうでもよかったのかもしれない。
そういうふうに考えると、この「センチ」はもしかしたら彼等にとってはものすごく美しく、印象に残る
打ち上げ花火だったのではないかと思います。

1998年1月22日、お祭りは終わりました。
さっきまで湧き上がっていた歓声や賛美はもうありません。
お祭りを終えた彼等は、一抹の寂しさを覚えながら家路に着いたのです。
でも彼等に後悔はなかったハズです。
だってお祭りだったんだから。
また来年です。

そして時が経ち、2000年7月、ドリームキャストにて続編がリリースされました。
前作の主人公の死から始まるという、相変わらず体調のすぐれないシナリオで登場したこれは、
以外にも思ったほどの花火にはなりませんでした。
みんなに飽きられていたのか、それとも去年の花火が美しすぎたのかその辺は分かりませんが、
ともあれあのお祭りは二度と戻ってくることはありませんでした。
あまりにもバカ騒ぎをしたから、今年はおとなしくしていようってことですか。
ま、寂しいことには変わりないですけどね。

ということでこの「センチ」はむしろゲームよりその過程の思い出をつくってくれたものとして今後も色々と方々で語られていくのでしょう。

えっ、ののおの「センチ」はどうしたのかって?

買ってすぐ軒先に下げて、カラス避けにしましたYO。


2005-02-02 05:35  nice!(0) コメント(0) トラックバック(0)
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こんなゲームもあったな・・・。
合掌。
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