もはやなにも言うまい [独り言]

確かに虚しいが、虚しいのが世界さ。





嫌な出来事ってヤツは、性懲りもなく毎度毎度定期的にやってくるモンだ。
それは不意をつかず、なんとなくわかっていたであろう自分の限られた時間のなかで、だ。
ポエトリーティングな綴りは、そういったときにより一層効果を増す。




親父の癌が発覚した。
つい昨日の昼間、行ってきた検査の結果だそうだ。
ソレは肺と腎臓に転移し、腎臓に至ってはもう8割方オシャカで、もう手術もできないらしい。

余命1年だってサ。

医者ってヤツはこういったときに、きまって型通りのカウントダウンを言いやがる。
人の命が見えてんのならなんとかしてくれって、しかしながらその言葉はもはや俺のワガママでしかない。
あぁ・・・あの親父がねぇ。
言われてみれば、親父の親父とお袋も、確か癌で死んだって話だったな。



俺の想うところは、ひとつ。
彼は彼らしく、ちゃんと生きてきたのかいってこと。
知ってるかぎり、少なくとも彼は不幸だった。
だったハズだ。
借金を背負い、仕事をクビになっても何とか俺達家族を生かし続けてくれた。
無口で、決して自分の好き嫌いを顔にすら出さなかったあの彼が十分幸せだったのかと、俺には到底思えない。
だがそれは多分彼自身が決めることだ。
恐れ多くも俺なんかが口にしていいわけはなかった。
だからそれそのものは、後々嫌でもやってくるカーテンコールの拍手喝采のときにでも、彼が決めればいいことだ。
俺の想うところは、ひとつ。
彼が幸せだったか不幸せだったか、もうそれを考えるのはやめる。
なに、まだ時間はある。
家の茶の間のテレビの前にどっしりと腰掛け、あんたはあんたでこれから好きなことやってください。
案外、長生きするかもよ。















まだ死んでもいねぇのにそんな不謹慎な事言うなって?

うん、全くそのとおりだw






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loderun

3年前に父親を亡くしました。
気づいた時には末期の大腸ガン。既に他の臓器にも転移しており、手の施しようがありませんでした。

ものすごくシビアなことを書きますが、ガンの最期はかなり辛いことになります。それまで、どうか親孝行してあげてください。
by loderun (2009-10-30 21:02) 

ののお

>loderunさん
医者にステージⅣって申告されたときにある程度覚悟は決まってました。
辛い・・・のはきっと本人が一番感じてることなので逆に俺達は今まで通り接してあげたいと思います。

今までいた人がこの世からいなくなるかもしれないってのが、不謹慎かもしれませんがそれ自体考えると、悲しいよりも不思議だなって気持ちのほうが心のなかを大きく占めてしまっています。
どうなるかまだまだわかりませんが、個人的にはなんつーか楽しい日々を送ってもらえたらな・・・とか思いますよ。


by ののお (2009-10-30 22:21) 

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